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by syttg

DIYでIKEAの"BESTA"を使った『壁掛けTVボード』を作りました

住宅購入する際に、家のインテリアを考えながら設計するわけですがその際に迷う一つが『造作家具』を取り付けるかということ。

僕はもともと独身時代に使用していたTVボードを引き続き使用する為、造作家具を取り付ける選択をしなかったのですが、入居してから壁付け家具の魅力に気づきました。

TVボードに関しては脚材が必要ない、浮いている事での掃除の簡便さや、耐震性の高さ、TVボード内にコンセントを設置することでコードを見えなくする等、見た目がスッキリしますね。

なので、壁掛けテレビボードを購入したいと考え始めました。

 

まず壁掛けテレビボードを購入する際に問題になるのは、『設置場所』でしょうか。住宅購入の際に、”造作家具”として壁掛けテレビボードを設置する場合は、住宅メーカーと協議し、テレビボードを設置する場所に下地材(ベニヤ等)を設置するのですが、住宅購入をした後に設置する場合は柱材のある設置場所の検討をする必要があり、場合によっては下地の設置が必要になります。通常はクロスの下には石膏ボードですので、重量物をビス止めしても落下してしまいますので。

また、壁掛けテレビボードの購入も難点です。家具メーカー等が販売している場合もありますが、リクシルなどの住宅建材メーカーが販売しているのが一番手に入れやすいと思います。しかし、素人が施工するのには気おくれしますし、何より高い。安価に済ませようとするのには不向きな印象でした。(下地処理とテレビボードの施工料金、本体台と総価格が高くになりそう)

 

そんなわけで、壁掛けテレビボードを諦めていたんですが、いい記事を見つけました。

 

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BESTAというIKEAが販売しているテレビボードを使用し、無垢材などで化粧板として見た目を整えた作品が海外では結構見られるという記事を見かけ、その際にあった『IKEA Hack』または『BESTA Hack』というキーワードを検索エンジンにて探すと、BESTAを使用したオシャレなテレビボードが数多くでてきました。

 

BESTA Hack - Google 検索

 

デザインや施工方法、総価格を計算して、「コレだ!」と思い、IKEAのBESTAを使用した壁掛けテレビボードの設置を考え始めました。

 

 

 

 

 

 

作り方

 

まず上記でも記しましたが、壁掛けテレビボードの設置に重要なのは『設置場所』です。

 

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BESTÅ/ベストー プランナー - IKEA

 

IKEAのオフィシャルサイトが掲載している"BESTAプランナー"で部屋サイズを記入するとテレビボードの大幅なサイズがわかります。僕の場合は上の画像のような位置で配置予定でしたので、サイズ感からして良さそうでしたので、設置場所は仮決定。

次に、設置場所の適当な位置に柱があるかを確認します。

テレビボードはざっと概算して60kg前後。そこにテレビやAV機器が載るわけですから80kg前後、天盤に木を乗せれば100kgは重量がかかります。一本ではなく、きちんとした数本の柱にきちんと固定しなければテレビボード自体が落下して怪我をする可能性があるわけですね。棚を設置する際にDIYで石膏ボードにアンカーを差し込んでビス止めしている人もいますが、まず落下するのでお勧めしません。

 

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柱を探すのは、下地センサーがおすすめ。実際に設置する際は針を刺すタイプの下地探しが良いですが、おおまかな場所を探すならセンサーが速くて便利。軽くノックして音の違いを聞き分ける方法でもわかりますが、センサーのほうが正確です。

 

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おおまかな場所が分かりましたら付箋を貼ってわかるようにしておきます。僕の場合だと付箋の外側から外側までが太さですね。

僕が設置する予定のテレビボードは2m40cmで、その間には5本の柱がありました。

 

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雑な絵ですが.....。

 

上の図のような配置で柱が立っていて、右側壁付近には柱がない状態です。この場合、BESTAを壁掛けする際に使用する”壁掛けレール”が柱に取付できないので、下地が必要になります。

なので、テレビボードを設置する前に下地用意。

 

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下地材は☆☆☆☆(フォースター)の構造用合板。

近場の小型ホームセンターで購入できるのは1820×910。対して必要寸法は2400×380mm弱ということで、1550×380,850×380で切りました。同じ長さにしなかったのは、右から二番目の柱が太く、右側の壁から850の位置が柱中央でしたので一つの柱に下地材を二枚打ち付けることが可能だったからです。

購入してきたカットした下地材を仮位置合わせし、問題無ければBESTAを購入します。

 

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結構な重量&サイズですので、大変ですが配送サービスを惜しむために頑張りました。

テレビボードを作成し、サイズを測定します。構造用合板とBESTAを仮付け(テープなどで)し、メジャーで測定します。公式サイトでサイズを公表していますが、大量生産・大量消費品ですので、公表値と実測値は誤差があります。通常の利用方法では問題がありませんが、今回は壁掛けした後に木材を貼り付けるということで、実測値が必要です。実際に、横幅2400mmはほぼ正確でしたが、高さの380mmは誤差があり、測定していなかったらサイズミスとなっていました。また、構造用合板もほぼ正確でしたが、確認の意味もこめて先に用意しておくのが無難です。(構造用合板の価格は1000~2000と安いので、サイズミスは痛くないので)

 

サイズ測定ができたら天盤・側面板を購入します。

ホームセンターなどで手に入る板でもいいんですが、最近ではネットで安価で凝った木材が購入できるので、おすすめです。僕は今回タモ材を発注しました。購入から2~3週間前後かかるので、それまでBESTAのディティールアップを行います。

 

 

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僕が加工したのは、”コンセント逃がし穴”、”コード通し穴”、”排熱キャップ穴”、”ルンバ用コード穴”です。コンセント逃がし穴以外はホルソー加工し、コンセント逃がし穴はBESTAの背面パネルをノコギリで切り落としました。また、加工部の仕上げのディティールアップをするために、カバーやキャップを購入、色付けをし取付。アイテム購入から取付まで2週間ぐらいかかりましたが、良いものができたと思います。

 

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注文した天盤・側面板が届いたら、端加工(面取りと仕上げの為のやすり)を行い、表面状態を整えたら塗装をします。今回はタモ集成材で木の質感も良いものですのでニス塗装ではなく質感が楽しめる”オイルフィニッシュ”を行いました。

少々高価な品にはなりますが、小さい子供もいるということで購入したのは『オスモカラー ノーマルクリアー』。有機溶剤の入っていない自然塗料で、発火トラブルなどもない安心素材です。

画像上の木が塗装後の色で、濡れ色になります。コテバケを使用し、サクッと塗って仕上げのやすりを掛けるだけ。塗装後1日で乾くのでスピーディーかつ簡単なのでDIYにお勧めです。

 

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部材が届いたら設置をします。

まず、設置したい高さにマスキングテープを貼ります。貼る際には、レーザー水準器などでキッチリ水平を出す必要があるので、買いましょう。

マスキングテープを貼り終えたら、下地センサーを使用し、大まかな柱の位置を割り出し、柱の長さぐらいマスキングテープを重ね張りします。その際に少しだけ(3~5㎜程度)マスキングテープをずらして貼りましょう。(あとあと、設置の際にこのズレが大事になります。)重ね張りしたマスキングテープの上から針を刺すタイプの下地探しを差し込み、柱の正確な長さを調べます。柱の正確な長さと中心が分かりましたら、重ね張りした側に中心のマークを付けましょう。(上の写真だと黒い色のライン)

 

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マスキングテープを貼り付け、柱の位置を割り出したら下地材を貼り付けます。

この際に”重ね張りしたマスキングテープの部分のみ”でるようにし、水平をきちんと出したマスキングテープを覆います。

重ね張りしたマスキングテープには柱中心のラインが引いてあるはずですので、そのラインをガイドに柱にビスを打ち込んでいきます。

 

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下地の後はBESTA壁吊りレールを設置し、テレビボード本体を取り付けます。

取付方法はIKEA公式のYouTubeや説明書、またはオフィシャルサイトに掲載されているので、ソチラを参考に。

 

https://www.ikea.com/jp/ja/assembly_instructions/besta-besuto-diao-ri-xia-kereru__AA-1272162-5_pub.pdf

 

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最後に天盤・側面板を内側からビス固定すれば、完成です!テレビボードからはみ出ていたマスキングテープは、天板によって隠れます。

 

 

 

完成

 

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全体図。テレビは32インチですが、2400mmのテレビボードに置くと小さく感じます。

 

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ツヤ感のある高級ラインのSELSVIKENは安っぽさを消してくれます。

 

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中は広めの収納。排熱処理が今後の課題ですが、今のところ壊れていないので大丈夫。ただ、時期によっては排熱不足による熱暴走が起きそうなので、プレーヤーの置き場は考慮する必要があります。

 

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サイズをきちんと測ればコンセント位置に対してド真ん中にコンセントが来てくれます。DIYなので、位置ずれもあると思いますので、大きめに背面パネルを切るほうがいいですね。

 

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お掃除ロボットを設置・起動した図。

脚材がないので、掃除も効率的にやって切れますし、掃除ロボットがベースに戻ってもスッキリした印象です。配線も見えづらい取り回しをしているので、スッキリしていますね。

 

費用

今回のテレビボードを製作にするにあたって、結構な金額を使いました。『DIYは安く出来る!』というのは否定しませんが、正確には『工具や環境がある場合、DIYは安く出来る!』というのが正しいのかなって思います。実際に、今回の製作時に僕も結構な金額で工具を購入しました。一度限りの使用になるであろう刃具なども買ったので、今後に活かせないものもあります。しかしながら、そういった道具や刃物も今どきのオークションサイトやフリマアプリなんかでリセールすれば、全額ではないにしろある程度は返ってくると思うので、賢く作業すればもっと安くなるかもしれませんね。また、ホームセンターなどでは工具のレンタルなどもやっているそうなので、そういったサービスを活用すれば費用を抑えれそうです。

 

今回の明細と総額がこちら。

 

【材料費】

BESTA本体  [ 小計 28,000 ]

  •  BESTA フレーム 120×40×38cm

  • SELSVIKEN 扉 60×38cm

  • BESTA 棚板 56×36cm

  • BESTA 吊り下げレール

  • BESTA プッシュオープン ヒンジ

天板・側面板 タモ集成材 [ 16,092 ]

下地材 構造用合板 [ 1,400 ]

塗料 オスモカラー エキストラクリアー [ 6,000 ]

スガツネ 配線孔キャップ MA1016B [ 3,192 ]

配線孔キャップ [ 946 ]

通気口カバー [ 595 ]

L字プラ素材 [ 756 ]

ビス類・その他装飾品(ビス隠し等) [ 4,000 ]

---------- 素材小計 60,958 ----------

【消耗品】

紙やすり [ 1,000 ]

塗装用 ワンタッチコテバケ [ 723 ]

---------- 消耗品小計 1,723 -----------

【購入工具類】

やすり [ 1,500 ]

ハンディーカッター 面取り作業用 [ 1,177 ]

ホルソーセット [ 1,699 ]

60mm ホルソー [ 1,580 ]

クランプ [ 1,000×3 = 3,000 ]

プラスティックハンマー [ 800 ]

ハンドソー [ 1,200 ]

---------- 購入工具類 小計 10,956 ----------

合計  72,637

 

細かい物の値段は覚えてませんし(レシート紛失しました)、抜けもあると思いますが、だいたい7万~8万円はかかったと思います。もともとインパクトドライバーや、BESTAの固定時に使うドライバーセットなどは持参していたので、それを含むと10万近くはかかっていると思います。上記に書いた通り、レンタルなどで費用を抑えることはできますが、材料で6万近くかかってるので、決して安いDIYではありませんが、僕としては満足のいくものができたので、よかったと思ってます。

 

 

過去のブログに経過報告が載っています。もっと詳しい写真や記事はこちらから↓

gorislog.hatenablog.com